メルマガをはじめる前に

公開

メールマガジンを発行することに興味をお持ちのあなたに!

 

前回記事「メールマーケティングのススメ」で「メルマガ」についてご説明しました。
今回は、メールマガジン(メルマガ)を始める前に事前準備としてやっておきたいことを中心にお伝えします。

 

インターネット上の発信媒体であるメディアには、マーケティング的にいうと、「待ち」のメディアと「攻め」のメディアがあります。

 

「待ち」のメディアとは、ウェブサイトやブログ、TwitterやFacebookなど、自分の発信を見てもらえるかどうかは相手任せのメディアです。

 

メルマガは「待ち」のメディアとは根本的に異なり、発信者側が情報を直接届けられる、インターネット上では「攻め」のマーケティングができる数少ないメディアのひとつです。

メルマガの目的、担当者、テーマなどを決める

基本事項をメルマガ配信前にしっかり決めておくことで、配信後の効果が違ってきます。

 

継続的かつ良質なメルマガ発行にもつながります。

 

1. 目的
なにを実現するメルマガなのかを、はじめにしっかり決めておくことが重要です。
メルマガで実現できることはたくさんあります。

 

・売り上げを伸ばす
・顧客との関係を維持する
・顧客をフォローする
・顧客を教育する
・求人募集
ブランディング

 

どれを目的とするのか、また自社のビジネスモデルのどこにメルマガを活用するのかを決めましょう。

 

 

2.対象
自分の発行するメルマガは、誰が対象なのかを明確にします。
名刺交換をした人なのか、ウェブサイトから登録をした人なのか。また、どの事業に興味を持っているのか。
それによって配信する内容にも違いが生まれます。

 

 

3.テーマ
自分の発行するメルマガに何を書くか。
お客様が求めている情報を理解し、お客様の役に立つ情報を届けましょう。
売りたい商品に直結する情報よりも、その周辺情報の配信が喜ばれます。
具体的には、求人広告を売りたいならば、雇用情勢や内定率などの情報ならば喜んで読まれます。

 

 

4.担当者
発行するメルマガは誰が書くのか。
社内のことを理解し、ブランディングなどを意識しながら継続的に書ける人間を選びましょう。

 

 

5.タイミング
いつメルマガを配信するのか。
会社員の方に通勤途中に読んでもらいたいなら、通勤時間帯に送るのがよいでしょう。
仕事のスタート時に読んで欲しいなら、9時少し前がベストでしょう。
このようにメルマガ読者の行動を予測しながら、配信タイミングを検討しましょう。

 

 

6.周期
メルマガの配信頻度。
配信頻度が高くなるとスパムメールだと思われます。
効果が最大化される適切な回数を考えましょう。

 

 

7.システムの選択
どの配信システムを使って配信するか
配信システムの乗り換えには手間がかかります。
メルマガにあったらいい機能をきちんと検討した上でシステムを選定しましょう。

メルマガをビジネスで発行するときに、こだわるべきポイント

メルマガをビジネスで発行するなら、こだわるべきポイントは「知られていないメルマガは、存在していないのと同じ」ということです。

 

発行者がいくら愛情をそそいでも、いくら業界ナンバーワンの人が書くメルマガであっても、それだけでは意味が無いのです。

 

認知されていないものは読むことができませんし、ましてやその先の商品購入までたどり着きません。

「認知→登録」という流れ

知られていないとメルマガの存在価値が伝わりません。

 

厳密にいうと、次のようなことになります。
・知っている人には、メルマガの価値は伝わります
・知らない人には、メルマガは存在していないのと同じ

 

発行者はメルマガを書くことにより、メルマガ読者の口コミで認知が広がるイメージを持っているかもしれませんが、それは幻想に近いです。

 

内容の良さで自然に読者が増えるメルマガは、ほぼありえないでしょう。
これは断言できます。

一般のメルマガはどうやって読者を増やしているのか?

それでは、一般のメルマガはどうやって読者を増やしているのでしょう?
答えは「告知の努力」。
認知をしてもらう努力を日々繰り返しています。とくに告知の分散をしています。

 

1.名刺にメルマガのタイトルを印刷する
2.ウェブサイトの目立つ位置にメルマガの情報を掲載する
3.他の社員にもメルマガの宣伝をしてもらう
4.書籍から特設ページに誘導(レポートプレゼント)する流れを作る
5.セミナーや講演で紹介する
6.Twitterで新着情報を公開する
7.Facebookのプロフィールに書く

 

毎回このような泥臭いような紹介を繰り返しながら、やっと微増するのが現実。

成功しているメルマガ発行者は、基本に忠実

成功しているメルマガ発行者は、認知してもらうことに力を注いでいます。
メルマガは、人によっては有益なコンテンツに映るかもしれません。

 

しかし、そう思わない人もいるのが事実です。
そのために読者の循環が必要です。

 

「読者が固定化する人数 > 解除する人数」となるように、有益なコンテンツを出し続けることがポイントです。

 

使えるメルマガ、メルマガの有効性を考えるときには、まずはメルマガの存在を知ってもらうこと= 「入り口」を考えてみてください。

まとめ

・メルマガをはじめる前にメルマガの目的、担当者、テーマなどを決める

 

・メルマガは告知の努力をして読者を増やす

 

・成功しているメルマガ発行者は、基本に忠実に認知してもらうことに力を注いでいる

 
 

The following two tabs change content below.
株式会社アイ・コミュニケーション 代表取締役
一般社団法人日本ビジネスメール協会 代表理事
ビジネス実践塾 主宰
1974年、北海道生まれ。筑波大学人間学類で認知心理学専攻。広告代理店勤務を経て、2003年、日本で唯一のメルマガ専門コンサルタントとして独立。2004年、アイ・コミュニケーション設立。ビジネスメール教育の専門家。得意とする分野は、メールコミュニケーション効率化や時間短縮などの業務改善。ウェブマーケティングの戦略立案やメルマガ・ウェブサイトの改善。メディア戦略を含めたブランド構築や出版プロデュースなど多岐に渡る。
著書は『誰も教えてくれなかったビジネスメールの書き方・送り方』(あさ出版)、『仕事が速い人はどんなメールを書いているのか』(文響社)、『仕事を高速化する「時間割」の作り方』(プレジデント社)など合計26冊(他、翻訳本2冊)がある
ホームページ : http://www.sc-p.jp/

平野 友朗の最新記事 (記事一覧を見る)

■おすすめの関連コラム

  1. メルマガイメージ

    配信したメルマガの開封率を上げる方法!

    メールアドレスを登録してくれた人にお得な情報を届けるメルマガ。 配信側は読者にとって有益な情報...
  2. メールマーケティングのススメ

    メルマガとは「メールマガジン」の略称で、電子メールを用い、企業や個人などが特定の読者に向けて定期...

PAGE NAVI

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • 年末年始用セールチラシのデザインのポイントとは?
    年末年始が始まる前に、必ず用意しなければいけないのがセールチラシですよね。 セールチラシのデザインによって顧客の購買率が変動するため、「できるだけ効果のあるチラシを作りたい!」と考えている方も多いでしょう。 今回は、年末年始用セールチラシを作るコツや、デザインのポイントを「レイアウト」「配色」「キャッチコピー」「画像」の4つに分けて解説します。
  • 販促のプロに聞く!キャッチコピーのヒント~飲食店編~
    チラシやダイレクトメールを見た人に、購入や来店などの意欲を持ってもらうために使われるセールスコピー。 限られたスペースの中で、読み手の興味を惹く文章を用意できるどうかが重要です。興味を持ってもらうことで、次のアクションにつながります。商品の良さを伝えるよりも、読み手にとってその商品がどれだけ価値あるものなのかを簡潔に伝えることが大切です。販売・制作・お客様の販促支援と幅広い業務を担う、いわば“販促のプロ”が考えたセールスコピーをご紹介します。
  • 広告屋さんに、
    デザインを依頼する際の7つのポ…
    チラシ制作、情報誌への広告掲載など、集客のために広告のデザインを依頼する場面は多くありますが、その際にどのようなことを意識して依頼していますか?ただ何となく伝えたいと思うことを担当者に伝えるだけでは、せっかくお金を払って作ったデザインも、集客につながらないものになってしまいます。
  • 人柄と親しみを感じるてがきチラシとは?
    てがきチラシを見てお店に来てくれるお客様の多くは「人柄が伝わってきた」「親しみを感じる」と“暖かさ”を感じてくれています。そうしたチラシの作成ポイントをご紹介します。
  • 2017年9月の販促計画を立てる時のポイント
    朝晩の気温が下がり始め、徐々に過ごしやすくなる時季です。また、「食欲の秋」といわれるように、食欲の回復と合わせて、秋が旬の食べ物が美味しさを増してきます。旬にフォーカスしたキャンペーンの計画をしましょう。 また、敬老の日もあり、高齢者向けのプレゼント企画もおすすめです。家族全員で来てもらえるような企画を立てると、集客数が増えるかもしれません。 月間の販促計画作成に役立つポイントをまとめましたので、参考にしていただければと思います。
PAGE TOP