販促のおススメ図書
小売業・サービス業のための船井流「集客」大全

公開

店舗経営をしている人にとって、「来店者数」を増やすことは重要なテーマです。

 

この本は、国内トップクラスの経営コンサルティング企業である株式会社船井総合研究所が、小売業・サービス業向けに長年積み重ねてきた現場集客のノウハウをまとめた一冊。

 

時流の大切さという大きな視点から、店内ポップのような実務内容まで、幅広い範囲をカバーしています。現場の実務改善にこだわった集客手法を学びたい方にお勧めです!

販促に使える内容紹介

“当たる”チラシの4大原則

 

本書の中で紹介されている集客ツールは、チラシ、DM、POP、ファサード(看板、店頭演出など)、ミニ集客ツール(割引チケット、名刺、マグネット等)、イベント、キャッチコピー、クチコミ、ドアコールなどです。

 

その中でも今回は、ご近所集客に強い「チラシ」ツールの反応を上げるための4大原則をご紹介します。

 

原則①:「集客商品」「収益商品」の相乗効果
集客の最終的な目的は、商品を販売し収益を上げることです。そのために重要なのは、利益率や利益額の高い「収益商品」を販売すること。しかし、いきなり価格の高い商品や敷居の高い高級品を、チラシを見た人に買ってもらうのは大変だと思います。

まずはとにかく来店してもらい、低単価の商品を買ってもらう。そして顧客化してから、収益商品の購入を促す、という販売の流れをつくることが、収益アップにつながるのです。

 

■①集客商品から②収益商品購入への流れについて

 

 

 

チラシを作成するときは、「集客商品」と「収益商品」をどちらを押し出すかという「目的」を決めることが重要です。

 

原則②:キャッチコピーのインパクト
広告の基本中の基本ですが、なによりも「見てもらう」ことが重要です。「おやっ?」という印象を与えるキャッチコピーを見せることで、手に取ってもらう確率を上げることができます。

 

原則③:価格/価値の演出力
「価格を安くして、価値を高くして見せることが重要」といわれますが、これをすべての商品でやってしまっては、消費者へのインパクトが弱くなってしまいます。価値の高さを見せたい商品数を「掲載商品の20~30%」だけに絞ってクローズアップすることが大切です。

 

原則④:信用力の演出
チラシを見たお客様に、来店やお問合せなどの「消費行動」を促す仕掛けが必要です。その際に大切なのは「消費者の購買不安を解消すること」。特に消費者が不安になるのは、商品に対するものではなく、お店(会社)に対するものであることが多いので、信用してもらうための演出が重要になります。

 

まとめ

ここで紹介した内容は、本書で紹介されている内容のごく一部です。

 

400ページ以上にわたり、チラシ・DM・POPなどの反応を高めるための方法が紹介されています。いわゆる学問的なマーケティング論ではなく、現場主義の船井総研だからこそできる、実践的な販促手法が説明されています。

 

「集客大全」が出版されてから4年後に発行された「販促大全」と合わせて読みながら日々実践すれば、小売業・サービス業の集客数アップにつながっていくはずです。

 

 

【詳細】
著書:小売業・サービス業のための船井流「集客」大全
編著:船井総合研究所
監修:小野達郎
出版社」同文舘出版
第1刷発行:2008年6月11日発行
購入はこちら

 

 

 
 

The following two tabs change content below.
販促の大学の企画創立者。地域新聞社在職時代にマーケティング部を発足。WEB集客事業を実施し、問合せ数を前年比約3倍に。さらにマーケティングオートメーションの導入や、インサイドセールス部門立ち上げ支援など、営業組織の効率化に貢献。その後、新規事業開発の部門を経て、2021年独立。現在、PRSJ認定PRプランナーとして、企業の事業開発からプロモーションを手掛ける「喜八屋」の代表を務める。

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • 販促のおススメ図書
    『レスポンス広告のツボ』
    社団法人日本DM協会が推薦する「レスポンス広告」を学びたい人にぴったりの一冊です。「レスポンス広告とはなにか」、基礎から始まり、広告の反響を高めるための基礎を理解するのに適した内容になっています。
  • 販促のおススメ図書
    [DM]デザインのアイデア…
    お店の商品サービスの特徴を伝えるDMを作りたいが、どのようなデザインにすればいいか分からない…そんなことはありませんか。デザインのアイデアを膨らませるためには、たくさんの事例を見て、引き出しを増やしておく必要があります。ゼロからデザインするのは大変なので、まずは真似をするところから始めたいとお考えの方におススメの一冊です。
  • 販促のおススメ図書
    『影響力の武器[第三版]…
    人の行動パターンを30年以上研究し、そこで見つけた「人が動くときの法則」をまとめた名著。広告も営業活動も、どうすれば人に行動をしてもらえるかを考える仕事。提案に対して「イエス」と言ってもらう方法を考える仕事です。
  • 販促のおススメ図書
    『 「人を動かす」広告デザ…
    広告や販促に使われる心理学的手法を、実際のデザイン事例を紹介しながら説明した一冊。ビジュアルで見ながら確認できるので、広告心理を学んだことが無い人にも理解しやすい内容になっています。
  • 販促のおススメ図書
    『ちいさな会社が低予算で…
    商品を販売する上で、価格を下げて競争をするには、「体力」が必要です。資金力のある大企業ならそれができても、小さな規模の会社やお店にはとても厳しい戦いになるでしょう。
PAGE TOP