マーケティングの力でビジネスの可能性を最大化させる支援をする株式会社ファーストテンプル 代表取締役社長 中山景介さん~BackBone vol.9

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株式会社地域新聞社代表取締役・山田旬が、千葉県にゆかりのある起業家・経営者にインタビューを行い、その生き方、考え方の背骨を探るシリーズです。

第九弾はD2C企業のマーケティング支援を得意とし「ワクワクにあふれ好きな事で生きていける未来をクリエイトする」をミッションに掲げる、株式会社ファーストテンプル 代表取締役社長 中山 景介さんのBackBoneをお聞きしました。

株式会社ファーストテンプル

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まずは中山さんの経歴を教えてください。

生まれも育ちもずっと船橋で、父親は一級建築士、母親は薬剤師、3つ下に弟がいる家庭で育ちました。小学生から野球をやっていて、中学生時代に友人がやっていたギターを何気なく触ってからギターの虜になり、将来は東京ドームでライブ開催することを真剣に夢を見ている少年でした。

あまりにもギターにはまり過ぎて、高校では勉強よりもギターをずっと弾いていました。ですが、ある時ふと気がついたんです。東京ドームでライブをやるに欠かせない絶対要件が欠けていることに…。それはバンドメンバーがいなかったこと(笑)

そこでライブハウスに顔を出してバンドに入れてもらおうと計画し、16歳の時一回り以上年上のメンバーにギターの腕前を認めてもらい、なんとかバンドに入れてもらいました。毎日が楽しくて、地方ライブなどにも積極的に行く音楽活動が中心の生活。19歳の時には「もっと音楽の勉強がしたい」と思うようになり、音楽の専門学校に通い校内トップクラスになりました。ここだけの話、今メジャーデビューしている有名バンドからも声をかけられるほどだったんですよ。

ギターの腕前はプロ並みなのですね。学校を卒業されてからはどうされたのですか

アルバイトをしながらライブ活動をして東京ドームを目指していたのですが、収入と支出のバランスが悪く生活が苦しくなりました。ある時先輩から、「今アメリカではプロを目指す人は、音楽以外の生業をしっかりと持って、安定した収入を確保しながら音楽活動をしているよ」と教わり、就職しようと決意。それが26歳のころでした。

これからの時代は絶対にインターネットの世界になると思っていたので、初めての就職は知人を頼りにECサイトを運営している会社に入社。その後、数社経由し、仕事をしながらウェブデザインなどの知見を貯めていきました。ウェブディレクターとして、忙しくも充実した日々を過ごしていたある日、会社から営業職への異動を命じられました。

どこにでも誰とでもコミュニケーションできる点を評価してくれたのだと思っています。営業でも今までのウェブの知識が役立ちすぐに実績を出すことが出来ました。

どのように営業されたのですか

クライアントはコスメ系の会社。ホームページや商品を事前に良く調べて、その会社の課題の仮設を立ててアプローチしました。そうすると「そうなんだよ。そこをどうにかしようと思っていたんだよ」と相手の心に刺さり、お仕事をいただくことが出来ました。

コスメ系の会社のことなら日本で最もよく知っているかもしれません。それほど多くの会社に接触しました。

順調に過ごされていますが、その会社から転職されたきっかけは何があったのですか。

お誘いを受けたんです。社長に会って夢などを聞いているうちに魅力に引き込まれて入社しました。2020年10月の頃です。

そこでは新しい仕組みを取り入れたチームを一から作りました。

通常、営業と技術は分業制ですが、両方の知識をもってお客様との商談にあたる組織にしようと、経営会議でも提案を積極的にしていました。誰でもできる仕組みを目指していたので、ウェブ知識の浅いプロパー社員だけのチームを組み、実績を伸ばすこともできました。

そこでも順調ですね。なぜ独立されたのですか。

CIB(千葉イノベーションベース)がきっかけです。会社員として組織にいるのもいいのですが、周囲の方から刺激を受けて自分でもやってみたいと強く思うようになったんです。

CIBは2022年3月の月例会に誘われて参加したのが関わるきっかけで、サクラグの遠藤社長の話を聴いて感動しましたし(サクラグの遠藤社長はBackBoneシリーズvol.1に掲載)、懇親会で初めて会う会員の方たちと話をしていくうちに、徐々に独立しようと思うようになりました。

はじめは「1年後くらい独立できたら」と考えていましたが、日を追うごとに気持ちが固まっていき、所属している会社が12月決算ということもあって、会社への迷惑も最小限にするために年内で退職。翌年の2023年1月、株式会社ファーストテンプルを創業しました。


2022年カンファレンスでCIBの仲間たちと

思い切った決断ですね。社名の由来は何ですか

何かウェブサービスで困ったら最初に想起される会社にしたい、「最初のお寺」「駆け込み寺」的な役割をしたい、と想い、この名前にしました。

これからの夢を教えてください

広告代理業から事業会社に変革していきたいですね。D2Cを共同でできるパートナーと組んだりして、日本を地方から元気にしていきたいです。

グローバル化も視野にありますが、まずは日本の地方都市のいいものを取り扱って、その地域に雇用と経済と生み出して日本全体に貢献していきたい。目標は2030年に売上100億、営業利益6億、従業員90名。頑張ります。


全国にxIBが広がる起点となった徳島イノベーションベース(TIB)にて

取材後記

好きな言葉は、中学生の時に先生に教えられたこの言葉。

「暗いと不平を言うよりも、進んで明かりをつけましょう」

だから、会社や世の中に対して不平・不満を言ったことがない。ギターに出会ったのも中学生時代。インターネットが出てきたのもこの時代。

1990年代後半に中山さんのバックボーンを感じました。 

プロフィール

中山 景介(なかやま けいすけ)
1984年1月生まれ。千葉県船橋市出身、船橋市育ち。D2Cマーケティングを得意とし2023年1月株式会社ファーストテンプル創業。ライブ活動も日本全国月に複数回開催する本格派。誰とでもコミュニケーションを自然に取り、気になることがあれば即現場にいく行動力。100億企業を目指して第一歩を踏み出す。
株式会社ファーストテンプル

山田 旬(やまだ じゅん)
1970年東京都中野区生まれ。日本大学商学部卒。「生保は金融機関のデパートです」「一国一城の主になれる」キャッチコピーに惹かれ大手生保入社。2004年株式会社地域新聞社入社。狩猟型単独営業から農耕型チーム営業へ営業プロセス改革。趣味はジョギング、読書。
株式会社地域新聞社

 

「千葉イノベーションベース」について

千葉イノベーションベース(CIB)は千葉県内のメディアや金融、ならびに行政、そして国内最先端の技術を有する会社など各所が強みを生かし、アントレプレナーシップを持つ千葉県民の方々に、新たな成長の場をお届けすることを目指し立ち上げられた一般社団法人です。

2022年2月に法人化、株式会社ファインドスターグループ代表取締役の内藤真一郎様が代表理事を務め、現在千葉県内の企業が次々と参画しています。当社からは代表取締役社長の山田旬が参加をしております。

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